こんにちは仁さんです。
今日は私が働いてる業界のお話しをします。
実は日本での皮革を含めて物作りの業界はどんどん衰退しています。
残念ながら毎年私が仕入れてる物(革を製造するタンナーさんなど)が無くなったりお願いしてる職人さんがやめていっています。
1番大きな変化は数年前コロナがあけた時でしょうか…
コロナ禍があけて、革製品製作のための材料を買いに行った時に1番消えていたのは金具でした。

ベルトバックル専門の仕入れ先は種類が半分位になり、仕入れられるロットも変わっていました。
そしてそれ以外の金具もニッチな錠前金具などもう作っていないと半分以上減ってしまった仕入れ先も多々ありました。(オーダーメイドバッグご要望のお客様のために以前から選んで頂けるように仕入れていたので創作鞄槌井には今はまだありますが・・)
勿論全体的な値段の高騰は当然あるのですが、値段が上がる事よりも買えなくなる事の方が大きな問題です。
何故無くなったかを聞くと「ある工程をする職人さんが辞めた」という話を聞きました。
一つの金具を作るにも幾人もの職人さんが携わっているので、職人が辞めるとそれに関係する商品は無くなってしまうんですね。
金具や革などの資材やミシンや漉き機などの機械も多くの職人さんが携わり作ってくれてこその私は物作りが出来ているのだと痛感します。
ありがたい事に創作鞄槌井ではオーダーメイドが出来、様々なご要望にお応えできるので、毎月多くの方が来て頂いています。
しかしこのままのペースでいくともしかしたら日本でもの作りが衰退して、材料や道具が調達できなくなるかもしれないという危機感が強くあります。
なので、私は極力日本の職人に作ってもらったものを使うようにしています。
やはり安い物を求めれば海外製の物は沢山あります。
しかし目の前の安さよりも日本での物作りをし続けられる事の方が大切だと思っていますので、極力日本製を選ぶようにしてます。
ただ最近では、日本で組み立ているけど、海外からパーツを仕入れていたり、もう日本では出来ないので海外で作っていたりなど海外製品とは切っても切り離せない状況なのも事実です。
けれども、創作鞄槌井では日本の物作り産業を守るために日本で作られた製品を使っていけるようにしております。創作鞄槌井でオーダーメイドをご注文頂いたお客様や店頭のオリジナル革製品を買って頂いたら日本の物作り産業や皮革業界を応援出来ますので、創作鞄槌井でのお買い物をご検討されている方に知って頂けたら嬉しいです。