こんにちは仁さんです^^
今日は鞄職人ってどんな状況?将来性は?儲かるの?
というような創作鞄槌井のような仕事の将来性や、今後を仁さんの視点で考察してみます。
革職人を目指してる方や創作鞄槌井のような仕事に興味があるか方にも面白いと思ってもらえたらと思います。

一言で創作鞄槌井のような仕事と言っても色々な側面があります。
鞄職人?財布職人?フルオーダーメイド職人?それとも小規模店舗?製造直販店舗?
「創作鞄槌井のような」と言っても切り口によってとらえ方はまったく変わりますが、仁さん視点で今の時代の流れを含めながら考察していきます。
近年AI時代になってきて少し前にチャットgptが出てきたと思ったらあれよあれよという間にどんどん進んできていますね!
私の工房にもAIを使ってHPの更新が出来ますよという営業電話が頻繁にかかってきますし、友人もAIを使って画像や文章を制作している人もいてAIが凄が身近になってきています。
AIが出来る事や精度がどんどんと上がってきており、IT関係の仕事をしている友人と話をした時には、これからデジタル系の仕事の人を含めてホワイトカラーの仕事が奪われていくのをひしひしと感じる話を聞きます。
そんな中、意外ににブルーカラーの仕事は引く手あまたのようです。
不動産関係の友人や建築関係の友人の話も聞きますが、仕事はあるのにできる人がいない、職人を集めるのが大変とかなりニーズがあるようです。
AIに取られない、体を使う技術など手に職が必要な仕事は重宝されているようです。
私の周りの請負職人はコロナの時にほとんどの職人が辞めてしまい、その時は大変でしたが、今残っていり職人は忙しすぎて仕事受けれないという方が多いです。
私の周りでも様々な職人と取引があります。
革を鞣すタンナー・ミシン職人・裁断機などの機械屋・金型屋・金具屋・など色々な取引先の職人さん皆がニーズがあり忙しくしているかというとそうでもありません。
高齢で跡取りがいなくて辞めてしまう方だけではなくて、仕事がなくて辞めてしまう方も多くいます。
正直に言うと鞄、財布業界は景気がいいわけではありません。
今はグローバル化がとても身近になっています。
どの製品でもほとんどの場合、海外製品との比較をされます!
それは私達の革職人の仕事も例外ではありませんので、日本で、しかも今この場所で創る「意味=価値」が作れない仕事はどんどん潰れていってます。
創作鞄槌井でも「ネットで販売されている安い革製品とは何が違うの?」と言ってこられる方もいますし、海外の安価の物と比べられます。

更に私の仕事で言うと、時代の流れで大きな障壁があります。
私のしてる仕事は基本的には何かの入れ物を作っているのですが、今の時代どんどんと物が小さくなり、一つに集約されてきて減ってきているので、入れ物のニーズも減っています。(例・・キャッシュレス化で財布の需要が減るなど)
今は携帯一台でなんでもできるようになってきていますからね…
更にコロナ禍を経て家から出ないでテレワークが主流になってくると、物をもっていく入れ物も使う機会が減ってくるのでここも大きな障壁になります。
現状では私たちの業界全体では不景気で、しっかりとMade in Japanの価値や独自の価値を創造している職人やお店はニーズがあるという感じでしょうか。
ただMade in Japanの価値を創造できているといい流れであると感じています。
人々がコロナ渦前より移動しなくなって、持つものもシンプル化されて
独自の価値提供が出来ないと生き残れない厳しい時代になってしまい色々なお店が閉店していくことにより逆に残っているお店にニーズが集約されていっている印象を受けます。
私のお店にも「前は~のお店いってたんだけど無くなってしまってね」ってお客様も大勢来てくださいます。
業界全体が衰退しているからこそ残るだけで、求めていただけます。
では創作鞄槌井の現状はどうかといいますと(後編に続く・・☆)