創作鞄槌井が皮革・物作りの業界や日本製品を守るためにしていること

創作鞄槌井が新しく仕入れる純日本製の本革

こんにちは仁さんです。

本日は創作鞄槌井が皮革・物作り業界や日本製品を守る為にしている事をいくつかのエピソードを紹介します!

創作鞄槌井がこだわる漉き機のお話し

創作鞄槌井が皮革・物作りの業界や日本製品を守るためにしていること
創作鞄槌井の職人が使用する漉き(すき)機

革製品を作る際にはパーツを裁断して、組み立てる際に何枚も重なる部分は分厚くなりすぎるので、漉く(すく)という作業が必要になります。

漉くというのは、革の下部分のみを漉き機についている刃で削りとる事をいうのですが、その刃を研ぐ物は砥石で出来ていることが一般的ですが、砥石ですと、削れて小さくなって行くにつれて刃を削る角度が変わってきてしまいます。

なので、創作鞄槌井ではは金属の軸の砥石にダイヤモンド(美しさではなく硬度が非常に高く工業用として利用されているが高級素材であることは変わりません)がついている特注の砥石を作ってもらっているのですが、だいぶ減ってきたので、実はかれこれ一年前位に新しい物をお願いしていました。

しかし、あまりにも特注砥石の到着が遅いので聞いてみた所、元々取引していた会社が潰れてしまったとの事、ただ同じ値段で海外だったら作れますのでと説明されたのですが、
値段が上がってもいいので国内で作れませんか?とお願いしました。
日本で作れる所が見つかるかはまだわかりませんが、極力日本で作られた物にしたいとお願いしました。

創作鞄槌井の職人がこだわる革のお話し

創作鞄槌井が皮革・物作りの業界や日本製品を守るためにしていること
創作鞄槌井の職人お気に入りの新しく仕入れる純日本製の本革

創作鞄槌井には数多くの革を取り扱う営業の方が来てくださいます。
以前バングラデシュで作った革の営業の方が来た事があります。
大規模な会社でバングラデシュでは日本並みかそれ以上の革が日本で作った革ではありえない位安く作れると熱心に営業されました。

その時私は聞きました。
「この商品を買ったら日本の産業は助かりますか?
完全に海外で作った物をなぜ日本人が日本人に薦めるんでしょうか?」と聞きました。

そして、日本産業を助けて欲しいとお願いしました。

その企業さんとは取引しなかったのですが、後日「日本のタンナーさんに原皮を売る」という形で日本でも物作り産業を活かしながらその素材を提供する形にしてくださったという内容のご連絡がありました。

出来れば素材から日本のものがいいですが、少しでも日本の産業をとらないでという苦肉の策ではありますが、
私のお願い(日本製品や日本の物作り産業を守りたいという)が少しでも叶られて嬉しかったです。

そしてほんのつい先日、日本の北海道の原皮を使い日本で皮も舐めして仕上げた純日本製の革の営業の方が来られました。
やはり日本で作られた物って単純に「とにかく安いんです」って説明じゃないんです。
しっかりとどんな物作りをされていて、どんな物を使っていてと、なぜ純日本製の革が良いのかという価値についての説明してくださいます。
創作鞄槌井は安ければいいという物作りをしていませんのでささりました。

革の風合いも良く、純日本製の革という事なのでお願いしました。
実はまだ先週の事なのでまだ楽しみにしている純日本製の革は来てませんが、日本の皮革・物作り業界を守っていくことになるのでこれから積極的に使っていきたいと考えています。

やはり純日本製でこだわりのある革なので、お値段が変わる高級革に分類される革ですが、是非多くの方に純日本製のこの革の良さを知ってもらいたいのでこの日記を見て、「工房日記見ました。純日本製の革どれですか?」と聞いて頂いたら高級革のプラス料金を通常の革の値段にさせてもらいます。

そして最後に一つ、創作鞄槌井ではasics様の企業イベントを毎年させて頂いております。
その際に日本の物作りの厳しい現状を紹介お伝えして、日本での物作りを訴えています!

日本での物作りは年々厳しくなっていますが、創作鞄槌井では革製品をご検討されているお客様が創作鞄槌井でお買い物することで日本の物作りの助けになるよう、日本製の物にこだわって仕入れていきます。創作鞄槌井でオーダーメイド注文をご検討されている方や店頭の革製品お買い上げご検討されている方にも知って頂けると嬉しいです。

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